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エンジンオイルについて

エンジンオイルが乳化

オイル交換に来た車のオイルが乳化していました。

乳化とは、水と油など、本来混ざり合わないものが混ざり合った状態のことを指します。

乳化する原因は、主に短距離走行(10km以下)を繰り返す事により、毎回エンジンが温まりきらず

エンジン内部の結露が、蒸発しきらずにオイルと混じってしまうことが多いです。

ハイブリットカーで起きやすい現象です。

他にも、冷却水がエンジン内に漏れて乳化してしまうこともあります。

下の写真は

左側が普通に汚れたエンジンオイルで

右側が水が混じり乳化して白く濁ってしまったエンジンオイルです。

エンジンオイルは、大きくエンジン内の潤滑、密封、冷却、洗浄、防錆の5つの役割を担っていますが、乳化するとこれらすべての機能が著しく低下します。

乳化した状態で乗り続けてしまうと、エンジン部品にしっかりした油膜が付かず、エンジン部品同士が激しい摩耗を起こし、異音などするようになります。

部品同士の摩擦から発生した熱を冷却することもできず、エンジンにダメージが蓄積し、エンジンが焼き付いたりなどの

エンジントラブルの原因なります。

対処方としては、ハイブリット車を乗っていたり、ちょこちょこ乗りを繰り返す方は、定期的に1時間ほど走行するだけでも

乳化を予防することが出来るでしょう。

また、オイル交換を距離だけで交換するのではなく、前回交換した期間から半年から1年以内で交換することで

対処することが出来ます。

愛車を長く乗る為に、定期的な点検をオススメします。